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大 坪  美 弥 子(おおつぼ みやこ)

   ㈶日本臨床心理士資格認定協会認定臨床心理士(登録番号:第8052号)
   公認心理師(登録番号:第2273号)

 これまで精神科クリニックで二十数年にわたり常勤心理士として勤務しながら、スクールカウンセラー、教育相談所、発達障害者支援センター、精神保健福祉センターなど、さまざまな相談支援の現場に携わってきた経験があります。現在は、NPO法人の活動の一環としてカウンセリングルームを開設し、ご相談をお受けしています。

 子どもから高齢の方、ご家族に至るまで、その時々の“ご自身との向き合い方”を一緒に見つけていくことを、日々大切にしてきました。

 ご相談の内容は、こころの不調や精神疾患とのつき合い方、知的障害や発達特性(神経発達症)をふまえて社会の中で無理なく自分らしく過ごしていくための工夫、出産・子育て・学校や職場での悩み、家族や夫婦関係、老いとの向き合い方など、多岐にわたります。

すべての来談される方に対して、私がいつも心に置いているのは、「自分らしく在るにはどうしたらいいか」をご一緒に探していくことです。

 個人でのカウンセリングに加え、ご夫婦や親子など複数人での面接にも対応しています。

カウンセリングにおける姿勢

 私が基本にしているのは、「変化は常に起きており、すでにその“きざし”はある」という視点です。
 人は「変わる力」を持っているというよりも、変化への気づき(Awareness)が生まれたとき、自然と歩みが変わっていく——私はそう捉えています。

 カウンセリングでは、「できていないこと」ではなく、「どんな工夫をしてきたか」「どんな価値観やつながりを大切にしてきたか」「何が今の支えになっているか」など、すでにその方の中にあるリソース(=もともと備わっている力や支えになるもの)に光をあてながら、これからの一歩を共に考えていく対話を心がけています。

 また、マインドフルネス、そしてセルフコンパッションの姿勢は、私自身の臨床を支える大きな柱になっています。自分自身が自分自身に、まずやさしく誠実に向き合うことは、変化への土壌になる——そう実感しています。

心理検査についての考え方

 心理検査は、「評価」や「原因探し」のためのものではなく、心理検査というツールを通して、さまざまな角度からご自身を見つめなおす機会と捉えています。

 たとえば、「人との距離感に戸惑う」「なぜか疲れやすい」といった実感を出発点に、今どのようなこころや行動のパターンがあり、そしてどんな得意・不得意があるのかを、心理検査の結果から客観的に整理し、現在の困りごとへのアプローチを一緒に検討していくプロセスと考えています。

 検査者の一方的な解釈に依るのではなく、結果からいくつかの仮説をご提示し、「それはこれまでの経験と重なりますか?」「どう感じましたか?」という対話を重ねながら、結果の見立てを協働でつくる、“自分の取り扱い説明書”を形にしていく作業と考えています。

カウンセリングを初めて受けてみるか迷われている方へ

   「何を話せばいいのか、何から話をしていいか、わからない」
   「うまく言葉にできるか不安」
   「話したことを否定されるのではと怖い」

   「話す内容から、人としての自分をマイナス評価されるのでは」

 そんな思いを抱えながらも、迷いの中で初めて一歩を踏み出し、来談される方がたくさんいらっしゃいます。だからこそ私は、「思い切って、来てよかった」と感じていただける安心して言葉を交わせるコミュニケーションを何より心がけています。

    
 無理に話したくないことをうかがうことはありません。その方が「話してみようかな」と感じるタイミングやペースを尊重しながら、ゆっくり進めていきます。

 どのような状況にあっても、その方の中には、次の一歩につながる種や手がかりが必ずあると私は信じています。その種にそっと寄り添い、ともに歩いていける——“静かな伴走者(コンパニオン)”のような存在でありたいと願っています。

​ 最後に

 私が心に留めている言葉に、「天上天下唯我独尊」と「自利利他円満」があります。

 「天上天下唯我独尊」は、この世界にたった一人の、かけがえのない存在として、自分を大切にしていいということ。「自利利他円満」は、自分を大切にすることと、誰かにやさしくすることは、深くつながっているという教えです。

 このふたつの言葉を胸に、日々、出会う方々との対話に向き合っています。

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